事業内容
心臓病になっても、安心して楽しく過ごせる熊本県へ。県全体が一体となり、心リハを受けやすい体制を整えます。
循環器診療の課題解決には、地域全体での包括的な取り組みが不可欠です。この認識のもと、熊本県では 2023年4月に「心臓リハビリテーション推進協議会 in 熊本」を結成。同年5月の実態調査で、外来心リハ実施率がわずか3%と極めて低いこと等が明らかとなり、推進事業を本格始動しました。2024年には熊本心臓リハビリテーション研究会と合併し、体制をさらに強化しています。
推進検討会(県内全体会議)には、一般市民・患者・企業・行政など多様なステークホルダーが参画している点が大きな特徴です。急性期・回復期・生活期連携、地域連携パス、情報発信、市民啓発、医療者教育、データマネジメント、薬薬連携など、多角的に活動を展開しています。
これまでの歩み
熊本県の外来心リハ実施率は、着実に向上
調査開始時にわずか3%だった県内の外来心リハ実施率は、推進事業の取り組みにより 2025年3月には16.3% まで上昇しました。「すべての必要な患者様が心リハを受けられる熊本県」を目指して、さらに前へ進みます。
※ 実施率は県内施設へのアンケート調査に基づく概算値であり、参考値としてご覧ください。
外来心リハ実施率の目標
主な取り組み ─ 8つのワーキンググループ
県内64施設が8つのワーキンググループに分かれ、専門テーマごとに活動しています。
パス・データマネジメントG
県内統一の心リハ地域連携パスを全県で運用(約5,000例をデータベース化、ver2.1へ改訂)。患者自己管理用紙の作成や、データ解析・研究(学会発表)も推進します。
教育企画・急性期改革G
新たに心リハを始める施設向けの「スタートアップ相談会」、心不全療養指導士ネットワークなど他協議会との合同学習会、全方位を対象とした勉強会を実施。急性期から生活期までの連携を強化します。
資格取得サポートG
心臓リハビリテーション指導士の受験を支援(支援講座 全6回/年・6職種、助成金、レポート添削)。多職種で学ぶ「くまもと心臓リハビリ勉強会」も年6回開催しています。県内の指導士は184人に。
生活期改革G
退院後も運動を続けられるよう、生活期の心リハ運動施設マップを作成・公開。運動施設や介護との連携、対象となる患者さんの把握を進めています。
遠隔・地域差対策G
遠隔での心臓リハビリの試用を通じてワークフローを確立。医療圏ごとの課題を可視化し、地域による格差の解消を目指します。
薬薬連携G
病院と薬局の薬剤師が連携し、退院後の心不全患者さんを地域で支援。連携サマリー・心不全シール・勉強会に取り組みます。
イベントG
市民公開講座(約300名×2回、第3回を2026年9月26日に予定)を開催。熊本城マラソンやロアッソ熊本でもブース出展し、広く啓発します。
本部・メディアG
会議運営や施設マップの更新、患者・医療者向け資材の作成・配布、ホームページ・Instagram・公式LINEでの情報発信を担います。
一緒に活動してくれる仲間を募集しています
これらの活動は、医師・看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士・臨床工学技士など、多職種の力で成り立っています。職種を問わず、一般の方の参加も大歓迎です。「熊本の医療をよくしたい」という想いのある方なら、どなたでも参加できます。「まずは話を聞いてみたい」という方も歓迎です。推進検討会(県内全体会議・年2回)は、どなたでもご参加いただけます。
企業協力・ご協賛(順不同)
本事業は、多くの企業の皆様のご協力に支えられています。心より感謝申し上げます。
バイエル薬品株式会社
連携協定。心リハ説明資材・施設マップ・薬薬連携・講演会にご協力。
富田薬品株式会社
共同研究契約。薬薬連携の推進にご協力。
株式会社リモハブ
遠隔心リハの導入(実機の試用貸与)にご協力。
フクダ電子株式会社
スタートアップ相談会の会場提供・CPX機器展示にご協力。
インターリハ株式会社/ミナト医科学株式会社
CPX(心肺運動負荷試験)の機器提供・実演にご協力。
株式会社アステム
相談会のチラシ配布・情報交換会アンケートにご協力。
第一三共株式会社
熊本心臓リハビリ研究会の後援・協働にご協力。
熊本朝日放送株式会社(KAB)
市民公開講座の司会にご協力。
ロアッソ熊本
試合会場での市民啓発ブース出展にご協力。
このほか、講演会や市民公開講座にも多数の企業様がご協賛くださっています。
🏆 受賞:2024年11月 熊本大学医療活動表彰 / 2024年12月 くまもとSDGsアワード 優秀賞